ざくろ色の止まり樹

いまある音楽を楽しむ。

ブルックナー=「橋本」、ショパン=「大酒飲み」…作曲家の苗字の直訳がたのしい

偉大な作曲家であろうと、苗字という存在の前では無力…!!

いや、単に、人名を好き勝手に訳して遊んだだけです。たのしかった。
どこかいかつい印象のある作曲家でも、苗字は案外普通だったりするんだよね。
バッハは「小川」さんだし、シェーンベルクは「美山」さん (schön→美しい、berg→山) 。
ブルックナーは「橋の近くに住む人」…いうなれば「橋本」さんか…

職業シリーズ

Ibiza Medieval 2011

大工とか鍛冶屋とか、職業が苗字になるパターンは多いね。

Schubert

フランツ・
シューベルト
靴屋さん

Schumann

ロベルト・
シューマン
靴屋さん

Dvorak

アントニン・
ドヴォルザーク
領主さん、
裕福な農場主

Wagner

リヒャルト・
ワーグナー
車大工さん

Mahler

グスタフ・
マーラー
粉ひき屋さん、
または画家さん

Faure

ガブリエル・
フォーレ
鍛冶屋さん

シューベルトシューマンは語感が似てるからよく混ざるんだけど、意味も同じじゃあ仕方ないね!

(´・ω:;.:...

地名・土地シリーズ

日本人にも多い、土地から名前をとったシリーズ。
でもこっちと比べて、土地の固有名が先にあって、そこから由来しているのが多いみたいだ。

Beethoven

ルードヴィヒ・ヴァン・
ベートーヴェン
ベルギーの地名 "Betho" (肥沃な川中島)
吉島」さん

Pachelbel

ヨハン・
パッヘルベル
小川沿いに住むElbel (高貴な、明るい) さん
小川貴明」さん

Debussy

クロード・
ドビュッシー
フランスの地名 "Bussy" (ツゲの森)
柘植 (つげ) 」さん

パッヘルベルはもう苗字に名前まで入っちゃってるじゃないの。

動植物シリーズ

Tchaikovsky

ピョートル・
チャイコフスキー
カモメさん

Glinka

ミハイル・
グリンカ
ハトさん

Strauss

リヒャルト・
シュトラウス
ダチョウさん

Verdi

ジュゼッペ・
ヴェルディ
さん

Berlioz

エクトル・
ベルリオーズ
セリ科の植物
パセリとかニンジンとか

Brahms

ヨハネス・
ブラームス
エニシダさん

Ravel

モーリス・
ラヴェル
ワサビダイコンさん

なんか学芸会の役の名前みたいになった。

人の特徴シリーズ

見た目の特徴とか性格とかからついたあだ名が、そのまま苗字になっちゃったパターン。

Rossini

ジョアキーノ・
ロッシーニ
赤毛さん

Borodin

アレクサンドル・
ボロディン
ヒゲさん:
しかも普通とは違う形のヒゲとか、顔幅いっぱいの大きなヒゲ

Chopin

フレデリック
ショパン
大酒飲みさん

Balakirev

ミリイ・
バラキレフ
ふとっちょさん、
またはおしゃべりさん

Scriabin

アレクサンドル・
スクリャービン
掃除好きさん

Shostakovich

ドミトリ・
ショスタコーヴィチ
6番目の子さん

ボロディンの家系の男子はヒゲを生やさざるをえないね。

悪口でしかない枠

Mozart

ヴォルフガング・アマデウス
モーツァルト
みすぼらしい奴

元来はモツハルト(MotzhartまたはMotzhardt)という綴りで、「みすぼらしい奴・卑しい奴」とか「湿地の藪」というほどの意味であった。 ある時期から、姓を現在のような語形に変えたのは、そのような消極的なイメージを避けるためだったと見なされている。

(モーツァルト家 - Wikipedia)

そりゃあ…こんなネガティブな意味から来ている名前、変えたくもなるだろうな…

珍妙枠

Smetana

ベドルジハ・
スメタナ
サワークリーム

おいしいよね

参考サイトさま

ものすごい参考にさせていただきました。ありがとうありがとう。

  • ロシア人の名前:姓の意味
    ロシア語ならここ。 ロシアの苗字は、けっこう雑なあだ名になっていることも…
    「しまりのない」とか「せむし」とか「陰気な」とか、ほんとひどくて面白い。